一条高校で勤務することになるとはゆめゆめ思っていなかった。
もともと奈良ともまったく所縁がない。そんな男が奈良の名門、一条高校で働くことになるとは。そんな風に思っていました。実は今でも時々思います。
奈良にいることもいまだに少し不思議な感じです。
公務員の異動は新聞に掲載されます。県立高校から市立の一条高校へという場合、新聞には県立高校の退職者として名前が載る。今は違うと思いますが、当時はそうでした。
新聞に退職者として私の名前がありました。同じ県立高校の元同僚や友人は心配したようです。あるいは納得したか。
そしてあいつはどこか異国に旅立つといううわさがたちました。やはりあの男は教員をやめてどこか遠くの国へ行ってしなうのか、と。そして驚いたことにうわさを信じたある一人の元同僚が突然、家まで別れを告げにやってきました。餞別まで用意して。
そんなわけはない。そんなはずがない。私は一条高校に転勤が決まっただけです。そしてすでに一条高校で働いていました。
ただそんなうわさがたち、そんなうわさを誰かが信じてしまう、こともまた事実だったのです。
以前にこの場で高校時代は、ジャーナリストになりたかった、ということを書きました。しかも海外で活躍するジャーナリストに。
このところの連日のニュース。人質になっている日本人ジャーナリストが無事に解放されることを祈っています。
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